一般質問(自殺対策)

2007/12/20

本日高槻市議会本会議において一般質問を行いましたので
その内容を公開します。(一部省略しています)

みなさんこんにちは、元気市民の川口洋一です。
私は高槻市の自殺対策のこれからについて質問します。
さる9月議会での、私の質問への答弁で、奥本務市長は高槻での自殺者数が、交通事故死者数を8倍以上も上回り、しかも加速する高齢化の中で特に高齢者の自殺者が突出していることを懸念され、今後自殺対策に取り組んでいく姿勢を示されました。まさに市長が目指すいのちを守る安心安全の街づくりの第一歩を踏み出されました。市長のご決断に心より感謝を申し上げます。市長ありがとうございました!これからの高槻市の自殺対策施策に終わりはなく、果てしなく続きます。交通戦争と呼ばれた頃1970年に16,765人もいた日本の交通事故死者は、きめ細かな交通安全運動や自動車性能の向上などにより36年経過した昨年、半分以下の6,352人まで削減されました。自殺対策に関しても、10年、20年といった長い期間で地道な対策をコツコツと講じていかなければなりません。たとえ将来自殺者数がゼロになったとしても、自死遺族の方が数千人も、この高槻にいらっしゃる事実は変りませんし、これからどんなに私たちが努力しても、既に亡くなられた方々は戻ってきません、だからこそ、これ以上悲しみを広げないために積極的な自殺対策を行ってほしいのです。
私は先週の金曜日、神奈川県平塚市議会、環境厚生常任委員会を傍聴いたしました。全国で初めての自殺対策条例が全会一致で委員会可決されました。
「そして、先程平塚市議会に電話をかけて確認しましたが、本日午前中に、本会議において、全会一致で可決されました!」
今後、この流れを受けて深刻な社会問題である自殺対策に取り組んでいく自治体はますます増えていくでしょう、
高槻市でのこれからの自殺対策の方向性を認識する上で質問いたします。

①自殺対策に関する9月議会での奥本市長の答弁をふまえた
 今後の高槻市の方針をお聞かせください。
②自死遺族に対するケア等の対策についての考えをお聞かせください。
③9月議会において高槻市の健康づくりの指針である「健康たかつき21」に
 自殺者数削減の数値目標が設定されていないことを
 指摘させていただきましたが、自殺削減目標数値の設定を含めた
 「健康たかつき21」の見直しは、いつ頃行われますか?

<答弁.吉里健康部長>
① 自殺対策につきまして、お答えさせていただきます。自殺につきましては、全国で毎年3万人を超える方が自殺で亡くなられており、本市におきましても、昨年は76名の方が亡くなられている状況を深刻な社会問題と認識しているところです。保健所におきましては、従来より「こころの健康相談」を実施しており、この中で、自殺につきましては、うつ病などの精神疾患が背景になることが多いことから「うつ」についてのご相談に対応しております。また、市民啓発の取組といたしましては、本年度は、「睡眠とうつ病の関係」をテーマといたしました市民講座の開催や、府内全域での世界自殺予防デーの取組にあわせまして、駅頭での啓発キャンペーンを関係部署との連携を図る中で実施したところです。
② ご質問の自死遺族に対するケア等、遺族の方を対象とした取組につきましては、不幸にして自殺が生じてしまった場合に家族や同僚等、他の人に与える影響を最小限とする事後対応の取組として重要な内容と考えております。今後の取組につきましては、川口議員からの先の9月議会ご質問でお答えさせていただいておりますとおり、自殺の要因が、健康や経済上の問題、また、学校や家庭、職場の人間関係等、様々な事柄が複雑に関係しておりますことから、保健所だけではなく、自殺対策に関連する機関や団体との連携した取組が必要であると考えております。まず、庁内の関係部署との連携を図り、市としての対策につきまして、研究を進めてまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
③ ただいま、大阪府におかれまして、健康おおさか21の見直しがされ、来年3月末には公表される予定です。これで、国、大阪府の中間見直しの結果が出揃いますので、それらを参考に平成20年度中に、本計画の進捗状況の評価をする「健康たかつき推進会議」の意見も聞きながら、見直してまいりたいと考えております。

自殺対策には3つの予防段階があります。まず一次予防、これは事前予防で、情報提供や啓発活動などです。只今答弁いただいた「こころの健康相談」「うつ病をテーマとした市民講座」「駅頭での啓発キャンペーン」がこれに当たります。次に二次予防、これは、実際にうつ病になられた方への対応、自殺未遂者への対応です。そして、最後の三次予防これは、自殺者の遺された親族への対応、つまり自死遺族へのケアです。自殺対策に取り組み始めた高槻市は、現在この3つの段階の一つ目のみ実施しています。二次予防に該当するうつ病の患者さんや自殺未遂者、三次予防に該当する自死遺族の方々が、もっとも自殺に追い込まれる可能性が高いことから、早急に3つの予防段階に総合的に取り組んでいかなければなりません。そのためには、庁内複数の関係部署との連携は大変重要です。それでは、日々命の現場に直接向かわれている消防本部にお伺いします。

① 9月から現在までの救急事案における自殺による出動件数と
 お亡くなりになられた方の数を教えてください。
② また、自殺が発生すると真っ先に現場に直行するのが救急であります。
 個人情報保護の為、現場で救命を行うときしか、自殺既遂者やその家族に
 接触することが出来ません。だからこそ、消防本部の皆様の経験やお力添えが
 必要不可欠だと考えています。今後の自殺対策についてお聞かせください。

<答弁.上田消防長>
①救急事案における自損事故に関するご質問にお答えいたします。平成19年9月から12月17日までの自損事故出場件数は86件で、自損事故による死亡者は11人でございます。
②今後の自殺防止対策につきましては、多角的な取り組みが必要と考えており、消防本部と致しましても、その役割について研究してまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いします。

実は今回の自殺対策に関する質問をするべきか、否か迷いました。と言うのは、市政が1年ごとの計画によって実行されていくのに、9月議会からたった3ヶ月で同じテーマで質問する意味があるのだろうか?と自問自答を繰り返しました。しかし、只今消防長より、この3ヶ月で86件自殺が発生し、11名の尊い命が失われた事実を聞いて、自殺対策の必要性を繰り返し訴えていく事は、大切なんだと確信しました。ちょうど、消防長が座られている側の理事者席が現在11名です。私達の都合とは関係なく、統計上では1週間に1人の高槻市民が自殺で亡くなられているのです。
今回もこの声が届くすべての皆さんにお願いします。なぜこんなにも多くの高槻市民が自殺されるのかを一緒に考えてください。庁内の皆さんの協力がなければ自殺対策は前に進みません。私は、またもこの10月に大切な仲間を自殺で失ってしまいました。もう誰の悲しむ顔を見たくはありません。
来年度の計画作成時は、奥本市長が、思い切った自殺対策を講じてくださることを強く要望します。そして皆様が、周りにいる、仲間、家族、友達を大切にされることを切にお願いしまして、私の質問を終わります。

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