一般質問(教育委員会)

2007/12/20

12月20日(木)高槻市議会本会議にて一般質問をしました
大きく2項目にわたり質問したうち
教育委員会とのやりとりを掲載いたします。

私は高槻市立小、中学校に通学する障がいのある児童生徒について
「すべて国民は、ひとしく、その能力に応じた教育を受ける機会を与えられなければならず、人種、信条、性別、社会的身分、経済的地位又は門地によって、教育上差別されない。」「国及び地方公共団体は、障害のある者が、その障害の状態に応じ、十分な教育を受けられるよう、教育上必要な支援を講じなければならない」これは教育基本法の第四条です。
まず最初にすべての子どもたちは誰でも平等に教育を受ける権利があることを確認しておきます。
先月私は、障がいのある子どもの保護者が通学の付き添いで非常に苦労しているとお聞きして、保護者の許可を得て市内小学校、計3校の障がい児の登校を視察しました。
私たち健常者が歩いていて、気づかないようなわずかな段差でも車イスの通行には大きな妨げとなり、付き添いの方は教室に到着するまでに大変な思いをされていました。その送り迎えを、雨の日も、風の日も毎日行っています。相当な苦労をされていました。ある学校では、お母さん自身が子どもを送り届けて、すぐにパートに行かなければならないので、昇降機があっても使用せずに抱きかかえて階段を昇っていました。廊下や階段はとても滑りやすく、雨の日はもっと滑るでしょう、とある学校では、もし転びそうになったときとっさに掴みたい手すりも、片側にしか取り付けられていませんでした。毎日子どもを抱えていると腰を痛めます。親は腰が痛くても休むわけにはいきません、もちろん先生達もなかなか休めません。子ども達は年齢とともに成長していきます。日々の親や先生の姿を見て、自分の体重が増加していくことで、大人に負担をかけている、と自分を責めてしまうそうです。これ以上負担を負わせないよう自ら食事制限をする方もいるそうです。学校は緊急時の避難所にもなっています。段差が多く、使いづらい和式トイレもあり、いざというときに避難所としての役目を果たす事ができるのか不安です。障がいを持つ子ども達がそれぞれの校区の学校に通うことは、健常者の何倍もの労力が必要なのです。
市立養護学校を廃止し地域の学校に通うように決めたのはこの議会です。だからこそ障がいをもつ子どもたちを含めた、すべての子ども達が平等に、学校生活を送る事ができるよう努めるのは、議会の責務です。
そのための設備の一つとして、学校へのエレベーター設置を願う想いから、
次の質問をいたします。

1、 現在、市内で車イスを使って通学されている生徒は何名いますか?
2、 学校へのエレベーター設置を願う、市に対する要望・陳情が今までにございましたでしょうか?ある場合は、その具体的内容を教えてください
3、 現在配備されている昇降機で、1階から2階に昇る際の所要時間がどれぐらいかかるのでしょうか
4、 また、教室移動する際には最高何階から、何階までの移動が必要ですか?

<答弁.北口学校教育部長>
1、現在、車イスを使用している児童生徒は、小学校10校で11名、中学校3校で4名でございます。
2、団体からの要望でございますが、「学校における充実した設備と環境の整備」ということで、エレベーター・スロープ・階段昇降機・手すり・車イス・トイレ等の設置の要望が出ております。スロープ・手すりに関しましては、学校の申請に応じて設置しております。また、学校内における移動につきましては必要な学校には教育委員会より階段昇降機を貸し出し、支援を行っております。要望の趣旨によるエレベーターにつきましては現時点での設置は困難であると回答をしておりますが、今後につきましては研究する必要があろうかと考えております。他の施設設備については必要に応じて今後も整備に努めてまいります。
3、階段昇降機に関するご質問ですが、1階上がるのに要する時間は2分半ほどであります。
4、移動の階につきましては、学校によっては1階から4階まで学習場所を移動することが稀にございます。

スロープ、手すりについては学校の申請に応じて設置していると答弁されましたが、現にそのような設備が不充分であるから私たちのところに切実な声がたくさん届くのではないのでしょうか?後手後手の対応をしていては、思わぬ事故に繋がります。常に当事者の声に対応できる体制であって下さい。
階段昇降機に関しては、実際に使用している現場を見ると、階段の昇り降りに大きな音と振動が発生していました。1階ぶん昇るのに2分半かかると答弁されましたが、私が計測したときには約3分かかりました。視聴覚室や音楽室、美術室に移動するには、純粋な昇降機での移動時間以外にも、昇降機に車イスを固定したり解除したり、校舎間の移動、トイレに行く時間も必要です。教室の移動がある場合は、授業間のわずかな休み時間を費やしてしまい、次の授業に間に合わないことも度々あるそうです。この様な状況からかんがみても、学校にエレベーターを設置すべきだと私は考えます。
それでは2回目の質問を致します。

2回目
1、現在、市内に59校ある小中学校の校舎はいつごろ建てられて、耐用年数はいつまでですか?
2、もし、仮にエレベーターを設置する場合は、どれくらいの予算が要るのか?
3、現在行われている耐震改修工事は、バリアフリー化工事も含まれていますか?
以上、3点です。

<答弁.北口学校教育部長>
1、学校を建てた時期等についてですが、現在小学校は41校、中学校は18校ございますが、建設年度につきましては、いろいろでございます。
古いものでは昭和30年代に建設されたものや、一番多いものでは、昭和40年代後半から50年代前半にかけて建設いたしております。新しいところでは、平成9年に1校改築をしております。耐用年数については、主に鉄筋コンクリート造りですので、60年程度とされております。
2、エレベーターの設置費用についてですが、費用につきましては、設置工事についての具体的な設計積算を行っておりませんので、現段階では不明でございます。仮に設置するとした場合には、建築工事やエレベーター工事、電気の幹線工事、さらに現行法規に適合させるこうじなどの多額の費用が必要かと考えております。
3、バリアフリー化についてですが、現在、体育館の補強工事につきましては、屋根面や壁面などの耐震化を図るため補強工事を行っておりますもので、バリアフリー化の工事は含まれておりません。体育館の主要な出入り口については、スロープや手すりを設置しております。

耐用年数が60年として、昭和30年(1955年)に建設された校舎と仮定しますと、遅くとも2015年には高槻で最も古い校舎の建て替え、もしくは改築が必要になってまいります。現在の高槻の学校のほとんどが昭和30年代~40年に建築されていますから、15年以内にほとんどの学校が建て替え、改築をしなければなりません。その際にはバリアフリーの視点を最大限に生かした設計図を是非描いてください。
現在進行中の公民館へのエレベーター設置で1箇所の設置費用は約1500万円かかっていますので、単純比較は出来ませんが、複数の校舎を持つ学校へのエレベーター設置は多額の費用がかかるようです。しかし、もしエレベーターを設置していただけたなら、障がいのある子ども達の移動はスムーズになりますし、移動中の危険度はぐっと低くなります。健常の子ども達でも、骨折をして松葉杖で通学する時、非常に助かるはずです。授業参観や行事におじいちゃん、おばあちゃんが参加しやすくもなります。
繰り返しになりますが、障がいのある子ども達に平等の教育機会を与えてください。様々な声に耳を傾けてください。聞きっぱなしではなく、何か不安な声を聞いたのなら実際に現場に足を運んで、当事者と同じ目線で考えて下さい。
財源を伴う事ですから簡単に設置できないでしょうが、出来ないのであるなら、エレベーターがないために、どこに、誰に、どれだけの負担がかかっているのかを考えて、人手が足りないところには人的補充も検討してください。
 ある保護者の方がこの様におっしゃっていました
「今までの高槻市の対応を見ていると、私の子どもが在学中には何も変わらないかもしれない。でも、こんなしんどい経験をこれから入学してくる子どもにあじわってほしくないから、声をあげていきたい」とこの切実な気持ちを
心に留めて下さい。
昨日の一般質問でも、触れられていましたが、子ども達には無限の可能性があります。その可能性を私達大人が奪ってしまわないよう、要望しまして小中学校に関する質問は終わります。

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